AT269 木彫不動明王

Mokucho Fudoumyou-ou.momoyama period. with wooden box.
W8.2−D7.0cm H21.0cm
質量213g 桐箱付

桃山時代から江戸初期に造られた民衆仏の不動明王です。民衆仏の大半は江戸時代の造像で、本像もまたそこにかかる可能性もありますが、像の造形意匠などからも桃山にかかるものとみております。しかしながら定めるものではございません。仏師の手によらない造形ながら、肉厚で力強い像です。厨子は竹を半分に割ったもので、天と底部には別の木地が使われ、竹と木地の材の経年縮に差異が生じています。残念ながら扉は欠損しております。厨子および像に金箔や彩色はなく、黒漆と朱漆が施されています。迦楼羅炎光背上部に欠損が見られるほか、右手の宝剣が有りません。左手のけん索(綱)は確認できます。現代の限られた空間において、とても飾り易い大きさです。時代の上がる明王と共に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。※像は厨子から取り出せません。固定されておりますので、ご了承ください。
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