AT267 螺鈿桐蒔絵鏡箱 

Raden-Kiri-Makie Kagamibako.Muromachi Momoyama period. with wooden box.
W12.5−D12.5cm H2.5cm
質量78g 桐箱付

室町時代から桃山にかけて製作された銅鏡を入れる円形の箱。金属である鏡が入れられることが想定された堅牢な作り込が成されています。螺鈿装飾は奈良時代に既に中国から伝来しているものですが、日本人の感性で平蒔絵と共に配されることが美とされていたようです。桐蒔絵の金は相当に枯れており経年の味わいを見せています。薄い貝を貼り付けた青貝は一部欠損していますが、その技法の高さはつぶさに見てとれるものです。注目すべきは内側の漆のやつれ。蓋裏は無数の断紋が表れていて時代を感じさせます。
鏡の入った身の部分は擦れ味が何ともいえぬ景色を形成しています。同年代の釈迦如来像(AT266)の台としてもお薦めさせて頂きます。是非合わせてご検討頂けましたら幸いです。※時代のある漆器であることから、スレ傷、あたり、剥離ございますが、大きな裂けや割れは見られず堅牢です。※写真の銅鏡は参考品です。
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